特集|Spring Home Party~春のホームパーティーを楽しむフラワー演出~【FSPJ × partycreation】
編集部トレンド • 2024/04/10 • Written by: partycreation編集部
こんにちは、partycreation編集部です。(https://party-creation.com/)
今月より、食空間のコンサルティングやスタイリング、スクール事業を手掛けていらっしゃる「食空間プロジェクト(FSPJ)」様とコラボレーションした特別記事を複数回にわたりお届けします。
個人も法人もレンタル可能な「partycreation」のパーティアイテムを用いたテーブルコーディネートのアイデアやテクニック、ナプキンワークなど実践的な内容です。是非、皆様の学びにお役立ていただけたらと思います。
FSPJ × partycreation presents.
「プロから学ぶテーブルコーディネート特集」
Spring Home Party
~春のホームパーティーを楽しむフラワー演出~
春は入学・入社・転職などの人生の転機が重なるシーズン。
家族、友人、同僚と集い、お祝いや歓送迎会のイベントも多く開催されているのではないでしょうか。
今回は「Spring Home Party ~春のホームパーティーを楽しむフラワー演出~」と題して、
いつもとは違ったホームパーティーのテーブルコーディネート演出をお伝えします。
この記事は「こんなお悩みがある方」におすすめです
目次 |
STEP1 パーティーに飾るお花を選び、イメージ(テーマ)を膨らませる
みなさんはホームパーティーのテーブルコーディネートにお花を飾る時、どのように選んでいますか。
・ゲストやご自身が好きなお花(種類・色)を選ぶ
・手に入りやすい費用・時期のお花を選ぶ
・季節のお花を選ぶ
その他、いろいろな理由があると思います。
パーティーのお花を選ぶ時におすすめしているのは、先にパーティーのイメージを計画してからお花を選ぶという手順です。パーティーのイメージを計画するとは「どのような雰囲気やテイストが良いか?」を考える事で、この雰囲気やテイストをスタイルとも呼びます。
スタイルといってもいろいろあり、自然感あふれる「ナチュラル」や女性らしい「エレガント」、元気いっぱい躍動感あふれる「カジュアル」など、ファッションやインテリアと同様にパーティーもスタイルをイメージし、どのようなスタイルのパーティーにするかを先に考えて計画してみてください。
イメージ・スタイルが決まったら、次にそのパーティーのイメージ・スタイルに合うテーブルコーディネートに必要な物(クロスや食器、その他テーブルに飾る物)と共に花を選びます。この時、花はコーディネートの配色もポイントとなります。
今回のホームパーティーのテーマは「Spring Home Party」
日差しが温かくなりつつある春の午後、素敵なオトナ女子達が集まるホームパーティーをイメージしています。スタイルはそんな女性たちにぴったりな「エレガント&プリティー」にトレンド感のある「ナチュラル」をプラスして計画。
エレガント&プリティーは女性らしさを出しつつも、大人っぽくなりすぎずかわいらしいスタイルで、スイトピーやポピー、ラナンキュラスなどに、大人の雰囲気のあるダリアと上品な小ぶりサイズの胡蝶蘭をプラスして、春の優しいカラフル配色となるように選んでいます。
▶ 使用花材:ラナンキュラス/スイトピー/ポピー/セルリア/ダリア/胡蝶蘭
コーディネートによく使用されるお花の主な素材(種類)には「生花」「アーティフィシャルフラワー」「ドライフラワー」「プリザーブドフラワー」などがあります。
今回使用しているのは、アーティフィシャルフラワー(アートフラワー)という生花に似せて人工的に作られたお花(造花)です。そのアートフラワーを、生花の代わり(生花として見せる演出)として使用しています。もちろん「生花」には「生命力」の素晴らしさがありますが、今は「アートフラワー」でも生花と見間違える程のものがたくさんあります。
アートフラワーは事前に計画通り準備がしやすく、パーティー当日に花が枯れていることもなく、品質管理しやすいなどの利点があります。ホームパーティーのホストは、パーティー当日に他にも準備すべき事、気を配る点がたくさんあるので事前に計画、管理しやすいアートフラワーを取り入れてみるのもおすすめです。
春は花の種類が多く、色とりどりの花が選べる季節です。ぜひ「春」のお花を取り入れて、彩り豊かなホームパーティーを計画してみてください。
- STEP1のポイント -
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STEP2 トレンドフラワーを軸にしたスペシャルな演出に挑戦する
パーティーのイメージやスタイルが決まったら、次にテーブル上のどこにどのようにお料理とお花や小物を飾るか(コーディネートするか)を考えます。
パーティーではお料理の提供の方法に応じて、お花を飾る位置や高さ、分量などの構成を考えます。
今回はパーティーのテーマである「Spring Home Party」らしさを演出する為に、花器をテーブルのセンターにずらりと並べ、そこに数本ずつお花をいけ、テーブル全体に春のお花を咲かせるイメージで計画しました。
センターピース(テーブル中央に飾るもの)には、茎を見せながらお花を飛び出させるような飾り方を花器の複数使いで簡単に演出しています。お花の演出方法としても、空気感を出すようなデザインが最近のトレンドです。
この複数の花器に花を分けて飾る方法は、ひとつの花器にまとめてアレンジメントや花束にして飾るよりも、少ない花の分量で軽やかでありながら華やかに見せる事の出来る効果があります。今回のコーディネートではたくさんの花器を使用していますが、3本のお花を3つの花器に分けて飾るだけでも、その効果は得られます。
また、花器を選ぶ時にもお花を選ぶ時と同様に花器の色、素材、形がイメージ、スタイル、演出方法に合うかを考えて選びます。
使用するお花が同じでも花器や花台との組み合わせ方で印象やイメージが変わるので花器選びは大切です。
ガラスはその光沢感と煌めきが美しく、どんなスタイルにも合わせやすいという点があります。また、ガラスをコーディネートの中に組み込むことで「抜け感」といわれる軽やかさや「余白」を作ることが出来ます。しかし、透明なガラスばかりで構成すると単調で無機質になりがちなので、複数花器を選ぶときには、ガラスと何か別の素材を組み合わせたり、色付きガラスを組み込むなどの工夫をしましょう。
今回も透明ガラスだけでなく、色付きガラスや、ガラスにゴールドの模様が施してあるもの、ガラスと金属が組み合わさったもの、金属製のキャンドルホルダーを花器に使うなど素材をミックスして使用しています。
花器の形状は、今回はひとつずつの花器に多く本数のお花を入れない演出方法なので、口が細いものを中心に選んでいます。花の本数が少ない場合や花の扱いに慣れていない場合、花器の口の部分が細くなっているものは比較的いけやすく、使いやすいのでおススメです。
複数の花器を使うお花の演出は、組み合わせを1つ1つ選ぶ楽しみも増えます。ぜひトレンドの花器の複数使いにもチャレンジしてみてください。
- STEP2のポイント -
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STEP3 クロス類、食器、カトラリーを選び、トータルコーディネートを完成させる
パーティーのテーブルコーディネートはエレガント・プリティーにナチュラルをプラスしたスタイルです。お花・花器と同時に、テーブル全体をそのイメージでコーディネートしています。
まずテーブルクロスはヴィンテージレース。こちらは透け感のある上質なレース素材で、アンダークロスの色で印象が変わります。今回はナチュラル感を出すために、あえてアンダークロスは敷かず、ウッドのテーブル天板の上に直接クロスを敷いています。レースの隙間から透けて見えるのはウッド素材で、演出したかったエレガント・プリティーとナチュラルがうまく融合しています。
その上に人気の高いハゴロモ(ミストグレー)のテーブルランナーを使い、素材の異なる布でパブリック(テーブル中央の共有部分)とパーソナル(お食事を食べるスペース)のスペースのゾーン分けをしています。
パブリックスペースのお花に連動させて、パーソナルのナフキンの色をカラフルに選び、同時にお花をあしらう事により、テーブル全体がお花で繋がります。花器に合わせてカトラリーやグラス類もゴールドのアイテムをセレクトすることで、コーディネートに統一感が出ます。テーブルコーディネートが初めての方は、ゴールド系かシルバー系、どちらかに揃えるのがおすすめです。
テーブルランナーの上にウッドのステム(脚)のついた大理石のケーキスタンドを配置しここにもナチュラル感をプラスしました。ケーキスタンドは、テーブル上に高さを出しパーティーの非日常感をアップします。ケーキスタンドといっても、ケーキを飾るだけではなく、お料理をのせても素敵な演出となります。
- STEP3のポイント -
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今回のコーディネートで使用したレンタルアイテム
コーディネートで使用したアイテムは、こちらのページでレンタル可能です。
https://party-creation.com/gallery/69
最後までお読みいただき有難うございました。
次回の記事もお楽しみに!
■特集協力
食空間プロジェクト(FSPJ) https://www.fspj.jp
東京・銀座を拠点とする、食空間コンサルティング・スタイリングディスプレイ・ メディア協力等を行う、食空間専門のプロデュース会社。
様々な業界・企業や商業施設における食空間企画・演出を手掛ける他、一般向けには「FSPJテーブルコーディネートスクール」を運営している。
■コーディネート・執筆担当
干場 晴美|Harumi Hoshiba
食空間プロジェクト(FSPJ)認定講師・コーディネーター
航空会社にて運航管理に約15年携わった後、結婚を機に転身。フラワーショップに勤務しフラワー全般の実務に従事。フラワー技術をベースにテーブルコーディネートとディスプレイ、VMDを学び、現在は季節の彩を取り入れたスタイリッシュな世界観を提案するフリーランスの空間演出プロデューサーとして活動中。商品~商業空間のディスプレイやオーダーメイドのパーティー空間装飾等を行う傍らフラワーやテーブルコーディネートの講師としても多数の企業にて登壇中。