こんにちは、partycreation編集部です。(https://party-creation.com/)
食空間のコンサルティングやスタイリング、スクール事業を手掛けていらっしゃる「食空間プロジェクト(FSPJ)」様とコラボレーションした特別企画。今月は、長寿祝いをテーマにしたテーブルコーディネートをお届けします。
FSPJ × partycreation presents.
「プロから学ぶテーブルコーディネート特集」
長寿を祝うテーブルコーディネート
~ハレの日を演出する3つのポイント~
人生の大切な節目に、心を込めたテーブルでお祝いして、素敵な思い出を残しませんか?
今回は「長寿を祝うテーブルコーディネート 〜ハレの日を演出する3つのポイント〜」と題して、喜寿のお祝いをテーマとしたテーブルをご覧いただきながら、特別な1日を演出するテーブルコーディネートのポイントをお伝えします。
この記事は「こんなお悩みがある方」におすすめです
目次 |
◆ おもてなしの大前提で知っておきたい「長寿祝いの色」の知識
長寿を祝う会では、主役だけでなくゲストの皆様にも、心に残るおもてなしができたら素敵です。テーブルコーディネートは、主役をお祝いしたい、ゲストをおもてなししたい、というホストの気持ちを込めたもの。これからお伝えするコツを押さえれば、日常空間をお祝いの席として設える事も難しくありません。
まず、前回のコラムでもお伝えしたように、センスの良いおもてなしのテーブルを整えるための近道は、【誰のために、何のテーブルを作るのか?】をイメージする事です。
長寿のお祝いの場合、主役と目的は明確なので、次に、色について考えてみましょう。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、長寿のお祝いには、それぞれテーマカラーが有ります。
長寿のお祝い「年齢とテーマカラー」 | |
還暦(60歳) | 赤 |
古希(70歳)、喜寿(77歳) | 紫 |
傘寿(80歳)、米寿祝い(88歳) | 金茶 or 黄色 |
白寿(99歳) | 白 |
各年齢のお祝いの色をテーマカラーにすると、部屋に入ってすぐに、参加者全員に主旨が明確に伝わりやすく「みんなでお祝いしましょう」という気持ちが盛り上がるのではないでしょうか。
テーマカラーを打ち出す際には、面積が大きいもの(=ファーストキャッチ)として、テーブルクロスを活用してみましょう。テーブルクロスは食空間の中でも一番イメージが変わりやすいアイテムの一つです。今回は喜寿のお祝いなので、テーブルクロスに柄の入った淡いパープルをセレクトしました。
最近のご年配の方は、洋食を好む方も多くいらっしゃるので、「フレンチ懐⽯をいただく和モダンのコーディネート」をイメージしています。
長寿のお祝いは、ご家族、ご親族など、老若男女集まる事が多いため、ご年配の方や男性にも受け入れやすい、落ち着いたシックなイメージになるよう、紫とシルバーを中心に、同系色のグラデーションでスタイリングしています。
◆ イベントのテーマが瞬時に伝わる「卓上装飾アイテム」とは?
続いて、テーブルコーディネートをより特別な演出にする方法をお伝えします。テーブルの中央部分には、テーブルランナーをかけて共有演出スペース(パブリックスペース)を作ります。今回は「和モダンフレンチ」がテーマなので、光沢感のあるスタイリッシュなテーブルランナーを使用しました。この上にお花を飾ったり、ケーキや、キャンドルなどの装飾品を並べることで、より非日常感のある特別な空間を作ることができます。
また、ケーキスタンドやキャンドルスタンドなどを利用して、少し高さを出す事でテーブル全体にリズム感が生まれ、活き活きとしてきます。ここで意識することは、高さは一定ではなく、色々な高さのアイテムを活用することがポイントです。
また、誕⽣⽇会などで撮影した写真を後で見返した時に、それが何歳のお祝いだったのか分からなくなる・・・なんてことがないでしょうか。そこで、いつ、何のお祝いかが一目でわかるように、主役に喜ばれる演出⽅法を取り入れてみましょう。
例えば、今回のようにセンターゾーンのケーキに「年齢のナンバーキャンドル」を添えてみたり、「バルーンナンバー」を飾ってみるといいでしょう。記念撮影する時のフォトスポットにもなります。
また、テーブル中央には、テーマカラーのパープルを中心としたフラワーアレンジを飾ります。フラワーアレンジメントには「ヴェランダ」というデザイン性のあるプレイスマットを配置しました。1枚足す事により、グッと華やかでエレガントなテーブルに変えられるのでおすすめです。
ワインやお酒などのドリンクのボトルも、パブリックスペースに置きます。ワインホルダーやワインクーラー、または雫を受けるプレイスマットなどにのせて配置しますが、ボトルなどは高さがあるので、同じカラーの花やグリーンなどを脚元にあしらっておくと、テーブルに一体感が生まれ、より洗練された印象になるでしょう。
また、主役にまつわるフィギュアなどを飾るのも、話題のきっかけになります。これを「トーキンググッズ」と言います。思い出の写真をフォトフレームに入れて飾っても良いですし、主役の好きなキャラクターなどを忍ばせたりすると、喜んで頂けて場が和やかになり、盛り上がります。
卓上装飾のアイテムとしてお馴染みのキャンドルも、素敵な演出になりますが、小さいお子様がいる場合は危険と感じたり、火気厳禁のシチュエーションだったりする場合は、LEDキャンドルなどの活用を検討するのもおすすめです。
◆ 着席時に喜ばれる、皿・ナフキン・カトラリーにプラスする「あのアイテム」
個々の食事をする部分(パーソナルスペース)にも、招待した皆様への配慮が伝わる工夫をしてみましょう。
長寿のお祝いは、ハレの日の華やかなテーブルを作れたら素敵ですよね。
光沢感のある⼤⼩お揃いのお⽫を使う事で、格の高いお祝いを印象付ける事ができます。
また、フラットなお⽫でも⼤⼩2枚重ねる事で少し⾼さが出て、特別感が生まれます。そして、大皿は面積も大きめなので、大皿を使用する事で日常から印象を変えるアイテムの1つにもなります。
◆ 今回のコーディネートで使用したレンタルアイテム
コーディネートで使用したアイテムは、こちらのページでレンタル可能です。
https://party-creation.com/gallery/71
最後までお読みいただき有難うございました。
次回の記事もお楽しみに!
■特集協力
食空間プロジェクト(FSPJ) https://www.fspj.jp
東京・銀座を拠点とする、食空間コンサルティング・スタイリングディスプレイ・ メディア協力等を行う、食空間専門のプロデュース会社。
様々な業界・企業や商業施設における食空間企画・演出を手掛ける他、一般向けには「FSPJテーブルコーディネートスクール」を運営している。
■コーディネート・執筆担当
杉崎 裕美|Yumi Sugizaki
食空間プロジェクト(FSPJ)認定講師・コーディネーター
自宅サロン及び、商業施設でのテーブルコーディネートとおもてなし料理・フィンガーフードレッスンの講師、食育インストラクター、玄米食プランナー、テーブルウェアフェスティバル2018年入選等、多岐に渡り活動中。