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特集|長寿を祝うテーブルコーディネート〜ハレの日を演出する3つのポイント〜【FSPJ × partycreation】

作成者: partycreation編集部|2024/05/08

こんにちは、partycreation編集部です。(https://party-creation.com/

食空間のコンサルティングやスタイリング、スクール事業を手掛けていらっしゃる「食空間プロジェクト(FSPJ)」様とコラボレーションした特別企画。今月は、長寿祝いをテーマにしたテーブルコーディネートをお届けします。




FSPJ × partycreation presents.
「プロから学ぶテーブルコーディネート特集」

長寿を祝うテーブルコーディネート
~ハレの日を演出する3つのポイント~

人生の大切な節目に、心を込めたテーブルでお祝いして、素敵な思い出を残しませんか?

今回は「長寿を祝うテーブルコーディネート 〜ハレの日を演出する3つのポイント〜」と題して、喜寿のお祝いをテーマとしたテーブルをご覧いただきながら、特別な1日を演出するテーブルコーディネートのポイントをお伝えします。

この記事は「こんなお悩みがある方」におすすめです
  • 家族や親せき、親しい方をお招きして長寿祝いのパーティを計画しているが、何から始めたらいいか分からない方
  • ホームパーティーを予定しているが、テーブルコーディネートのアイテム選びや調達方法に苦心している方


目次

 

◆ おもてなしの大前提で知っておきたい「長寿祝いの色」の知識

長寿を祝う会では、主役だけでなくゲストの皆様にも、心に残るおもてなしができたら素敵です。テーブルコーディネートは、主役をお祝いしたい、ゲストをおもてなししたい、というホストの気持ちを込めたもの。これからお伝えするコツを押さえれば、日常空間をお祝いの席として設える事も難しくありません。

まず、前回のコラムでもお伝えしたように、センスの良いおもてなしのテーブルを整えるための近道は、【誰のために、何のテーブルを作るのか?】をイメージする事です。

長寿のお祝いの場合、主役と目的は明確なので、次に、色について考えてみましょう。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、長寿のお祝いには、それぞれテーマカラーが有ります。

長寿のお祝い「年齢とテーマカラー」
還暦(60歳)
古希(70歳)、喜寿(77歳)
傘寿(80歳)、米寿祝い(88歳) 金茶 or 黄色
白寿(99歳)


各年齢のお祝いの色をテーマカラーにすると、部屋に入ってすぐに、参加者全員に主旨が明確に伝わりやすく「みんなでお祝いしましょう」という気持ちが盛り上がるのではないでしょうか。


テーマカラーを打ち出す際には、面積が大きいもの(=ファーストキャッチ)として、テーブルクロスを活用してみましょう。テーブルクロスは食空間の中でも一番イメージが変わりやすいアイテムの一つです。今回は喜寿のお祝いなので、テーブルクロスに柄の入った淡いパープルをセレクトしました。

最近のご年配の方は、洋食を好む方も多くいらっしゃるので、「フレンチ懐⽯をいただく和モダンのコーディネート」をイメージしています。

長寿のお祝いは、ご家族、ご親族など、老若男女集まる事が多いため、ご年配の方や男性にも受け入れやすい、落ち着いたシックなイメージになるよう、紫とシルバーを中心に、同系色のグラデーションでスタイリングしています。

テーマカラーのテーブルクロスを持っていなかったり、普段の生活では使う機会が少ないので購入を躊躇したりする場合は、レンタルという選択肢もあります。partycreationなら個人でも1枚からテーブルクロスを借りる事が出来ますので、是非サイトを覗いてみてください。

レンタルであれば、普段使わない⾊のクロスにもチャレンジできます。また、いつもの来客より大人数を招待したい時にも足りない人数分のお皿やカトラリー、ナフキンなどを用意することができます。それから、ハレの日のお祝いに使うような格の高いクロス類は、日常生活で頻繁に使う事がないですし、後々の収納を考えると、「借りる」という手段は理に適っているのではないでしょうか。


 

◆ イベントのテーマが瞬時に伝わる「卓上装飾アイテム」とは?



続いて、テーブルコーディネートをより特別な演出にする方法をお伝えします。テーブルの中央部分には、テーブルランナーをかけて共有演出スペース(パブリックスペース)を作ります。今回は「和モダンフレンチ」がテーマなので、光沢感のあるスタイリッシュなテーブルランナーを使用しました。この上にお花を飾ったり、ケーキや、キャンドルなどの装飾品を並べることで、より非日常感のある特別な空間を作ることができます。

また、ケーキスタンドやキャンドルスタンドなどを利用して、少し高さを出す事でテーブル全体にリズム感が生まれ、活き活きとしてきます。ここで意識することは、高さは一定ではなく、色々な高さのアイテムを活用することがポイントです。



また、誕⽣⽇会などで撮影した写真を後で見返した時に、それが何歳のお祝いだったのか分からなくなる・・・なんてことがないでしょうか。そこで、いつ、何のお祝いかが一目でわかるように、主役に喜ばれる演出⽅法を取り入れてみましょう。

例えば、今回のようにセンターゾーンのケーキに「年齢のナンバーキャンドル」を添えてみたり、「バルーンナンバー」を飾ってみるといいでしょう。記念撮影する時のフォトスポットにもなります。



また、テーブル中央には、テーマカラーのパープルを中心としたフラワーアレンジを飾ります。フラワーアレンジメントには「ヴェランダ」というデザイン性のあるプレイスマットを配置しました。1枚足す事により、グッと華やかでエレガントなテーブルに変えられるのでおすすめです。



ワインやお酒などのドリンクのボトルも、パブリックスペースに置きます。ワインホルダーやワインクーラー、または雫を受けるプレイスマットなどにのせて配置しますが、ボトルなどは高さがあるので、同じカラーの花やグリーンなどを脚元にあしらっておくと、テーブルに一体感が生まれ、より洗練された印象になるでしょう。

また、主役にまつわるフィギュアなどを飾るのも、話題のきっかけになります。これを「トーキンググッズ」と言います。思い出の写真をフォトフレームに入れて飾っても良いですし、主役の好きなキャラクターなどを忍ばせたりすると、喜んで頂けて場が和やかになり、盛り上がります。

卓上装飾のアイテムとしてお馴染みのキャンドルも、素敵な演出になりますが、小さいお子様がいる場合は危険と感じたり、火気厳禁のシチュエーションだったりする場合は、LEDキャンドルなどの活用を検討するのもおすすめです。


 

◆ 着席時に喜ばれる、皿・ナフキン・カトラリーにプラスする「あのアイテム」

個々の食事をする部分(パーソナルスペース)にも、招待した皆様への配慮が伝わる工夫をしてみましょう。

長寿のお祝いは、ハレの日の華やかなテーブルを作れたら素敵ですよね。
光沢感のある⼤⼩お揃いのお⽫を使う事で、格の高いお祝いを印象付ける事ができます。
また、フラットなお⽫でも⼤⼩2枚重ねる事で少し⾼さが出て、特別感が生まれます。そして、大皿は面積も大きめなので、大皿を使用する事で日常から印象を変えるアイテムの1つにもなります。

お皿に添えるナフキンは、おもてなしの気持ちを伝えるのに大切なアイテムです。ところで、なぜナフキンを折るのかご存知ですか?一度折ると、その折り皴が出来るので、次回使う時は自然に洗ってアイロンをかけ、また新たなナフキン折りをします。つまり、「このナフキンはあなたのために折りました」というおもてなしの心を伝えているのです。

今回はハレの日のお祝いで、華やかに仕上げるために「フェスティバル」という折り方を採用しました。こちらの折り方は、見た目に流れと高さが出るのでおすすめです。

さて、パブリックスペースには、お花、フィギュア、お酒などを置くとテーブルが華やかに演出できますが、逆に、パーソナルとパーソナルの間に空間ができて寂しく感じてしまうこともあるかと思います。そういった場合は、このフェスティバルに折ったナフキンと、準備していた横長のメニューカードを、敢えてお皿の半分外にずらして置いてみましょう。これによってパーソナルスペースの幅が広がり、動きや高さも出す事ができます。



さらにパーソナル部分の工夫としては、是非ネームプレートやメニューカードなどのペーパーアイテムを置くことをおすすめします。

ネームプレートは、交友関係を配慮して事前に席順を決める事もできます。また、自分の名前が書かれていると歓迎された気持ちになって嬉しいものです。

メニューカードは、着席した時に「その日のメニューが何か?」という期待感を上げる事も出来ますし、後で思い返した時に、メニューも想い出の一つになります。

これらのペーパーアイテムは、メインカラーを意識した同系色や、はたまた差し色を取り入れる事で、テーブル上のアクセントになります。

また「喜寿」の文字を入れるなど、イベントの主旨を表記するのも効果的です。この一工夫が、主役やゲストにも伝わり、喜ばれるでしょう。このように、細かな演出や配慮がイベントに花を添えて、思い出作りの助けにもなります。



親しいメンバーでゆったりと、「日頃の感謝」や「第二の人生の後押し」など、長生きを願う気持ちをお伝えする素敵なホームパーティーのお役に立てれば幸いです。



◆ 今回のコーディネートで使用したレンタルアイテム

コーディネートで使用したアイテムは、こちらのページでレンタル可能です。
https://party-creation.com/gallery/71


最後までお読みいただき有難うございました。
次回の記事もお楽しみに!


■特集協力


食空間プロジェクト(FSPJ) https://www.fspj.jp

東京・銀座を拠点とする、食空間コンサルティング・スタイリングディスプレイ・ メディア協力等を行う、食空間専門のプロデュース会社。
様々な業界・企業や商業施設における食空間企画・演出を手掛ける他、一般向けには「FSPJテーブルコーディネートスクール」を運営している。


■コーディネート・執筆担当

杉崎 裕美|Yumi Sugizaki
食空間プロジェクト(FSPJ)認定講師・コーディネーター

自宅サロン及び、商業施設でのテーブルコーディネートとおもてなし料理・フィンガーフードレッスンの講師、食育インストラクター、玄米食プランナー、テーブルウェアフェスティバル2018年入選等、多岐に渡り活動中。