◇◆豆知識◆◇ 和のテーブルコーディネート(基本編)
今日のお話は、和のテーブルコーディネートについてです。
■和のテーブルコーディネートについて■
和のテーブルコーディネートの始まりは、日本の風土に根ざした自然観や、歳時記にまつわるもの、また、「節供」という、特定の節の日に、神様にお供えをして五穀豊穣を願い、神と共に祝ってきた祭りなどが原点にあるといえます。
そして、鎌倉時代に盛んになった、茶の湯の流れから懐石のしきたりや作法が生まれ、貴族・武士・庶民の生活から育まれた美意識が、和の基本として根づきました。
四季を愉しみ、旬の色を大切に、季節をもてなすことは、日本料理を楽しむための、和のテーブルコーディネートの根底にあります。
■和のテーブルコーディネート テーマ・シーン作りのヒント■
古からの伝統を引き継ぎ、暮らしの中に区切りをもたらす、年中行事の「節供」は、季節の変化をも体感できる日本独特な行事です。
代表的な「節」は、1年間に5つある、五節供です。その歳時記の由来を知ることで、和のテーブルコーディネート演出のヒントがたくさん隠されていますので、まずはご節供から、テーブルコーディネートを始めてみるとよいでしょう。
①1月7日 人日の節供(七草の節句)
②3月3日 上巳の節句(桃の節句)
③5月5日 端午の節句(菖蒲の節句)
④7月7日 七夕の節供(星祭の節句)
⑤9月9日 重陽の節句(菊の節句)
■「膳」と「テーブル」■
日本人のテーブルセッティングのベースは、「膳」の作法から始まったといわれています。
膳とは、もともと料理そのものを意味していますが、現在では食器類を乗せる台のことを指します。
料理の内容とシーンにより 膳(台)の種類や配膳(置き方)が変わります。
膳に配置された料理や作法とともに、個人用に用意された膳で食事をとることが当たり前だった時代から明治から大正にかけて、卓袱台(ちゃぶ台)が普及してきたことにより、テーブルの上での食事に移行していきました。
■和食器について■
明治以降、西洋文化の影響を大きく受け、現代では枠にとらわれない自由な発想で、日本料理に限らず西洋やエスニックの融合料理が楽しまれています。
日本では、陶磁器などのやきものをはじめ、漆器、ガラス、竹など木製品など、材質や形状、サイズの異なるものを食器として用います。
器を手に持ち、口をつけるという独特の食事法であるため、手触りや口触り、重さなども和食器選びの大切な要素の一つです。
古くからの伝統をひきつぎ、暮らしの中に彩りもたらす年中行事と「膳」と「テーブル」と「和食器」の関係性を知ると、ご自宅でも日本独特な行事を楽しむことができます。
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