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大人の女性達が集うパーティーイベントのビュッフェテーブル

作成者: partycreation編集部|2025/10/01

こんにちは、partycreation編集部です。(https://party-creation.com

プロから学ぶテーブルコーディネート。今月は「大人の女性達が集うパーティーイベントのビュッフェテーブル」をテーマに、“ナチュラルエレガンス”なテーブルコーディネートの作り方をお届けします。ご指南いただくのは、料理研究家・食空間プロデューサーの長坂美奈子さんです。

 

- プロから学ぶテーブルコーディネート -

大人の女性達が集うパーティーイベントのビュッフェテーブル
~ナチュラルエレガンスなテーブルコーディネートの作り方~

 

 

目次

 

◆ はじめに 

今回は、おしゃれにも敏感な「洗練された大人の女性達が集うパーティーイベント」を想定したビュッフェテーブルをご提案します。


まず会場を見渡し、インテリアに着目します。インテリアとビュッフェテーブルを併せて一つの「食空間」として演出することが重要です。インテリアとビュッフェテーブルが調和していないと、各々が素晴らしいものでも全体のバランスが悪くなってしまいます。色味をあわせたり、インテリアとテーブルを調和させるクッション的役割を果たす小物類を飾ったりするなどを心がけましょう。
今回は、会場がホワイトを基調とした「ヨーロピアンテイスト」のインテリアでしたので、その雰囲気にも調和するアイテムを用いて、ビュッフェテーブルを構成していきます。

 

 



◆ビュッフェテーブルのテーマやコンセプトは?

今回のビュッフェテーブルは、『洗練された大人の女性達が集うパーティーイベント』ということで、30代から50代の大人の女性から好まれる、トレンドを押さえながらも、装飾は控え目で柔らかいイメージを前提条件に、極力、飾るものは少なくし、提供されるフードと什器をメインにしたビュッフェテーブルを素敵に演出できるように考えました。

コーディネートの土台になる「S字型天板テーブル」と「木製のプレートスタンド」は、天板のS字型カーブや木製素材が特徴的で、温かさを感じられて、ナチュラルで優しく、それでいて凛としたエレガントさの女性を連想させます。そこから発想を膨らませて、テーマは「ナチュラルエレガンス」といたしました。まさに洗練された大人の女性に似合うようなテーブルです。

 

 



◆ ビュッフェテーブルの作り方

ビュッフェテーブルの作り方は、一般的に大きく分けて二つあります。一つ目はテーブルの一方向に料理を置いてサーブする「シングルサービス」。二つ目は、テーブルの両側から同時にサーブできる「デュプリケートサービス」です。会場の大きさ、参加する人数などを考慮して決めることが大切となります。大人数での参加の場合は、ビュッフェテーブルで渋滞が起きないようにデュプリケートサービスにするなどの工夫も大切になってきます。

今回は一方向に料理を置いてサーブする「シングルサービス」でビュッフェテーブルを制作しました。扇型の天板を2枚繋げてS字型のビュッフェテーブルになっています。S字型のテーブルは長方形のテーブルよりも滑らかなカーブが魅力となり、空間を優しく演出することができます。また、会場空間自体に動きを出すことができるので、広い会場でテーブルだけが浮いてなんだか寂しいなという問題も解決してくれるアイテムになります。

では、具体的に大切なビュッフェテーブル作りのTIPS3つをご紹介したいと思います。


TIPS1:カラーを決める
ビュッフェテーブル上は小さな世界。様々な色味のフードが置かれることも考慮すると、3種類以内のカラーで統一するのがおすすめです。
天板やテーブルクロスはビュッフェテーブルの一番大きな面積を占めることになります。
ですから、メインカラーを天板やテーブルクロスの色にし、サブカラーやアクセントカラーを什器や小物類に持ってくると良いでしょう。今回は白い大理石調の天板に側面にはダークグリーンのベロア調の生地をテーブルスカートにセレクトしました。什器と小物類でブラウン、シルバーカラーを使用し、全体的にはホワイト、ブラウン、シルバー、グリーンでまとめシックな雰囲気に仕上げました。

TIPS2:ゲストの動線を考える
ビュッフェテーブルは、ゲストの方々が自らフードを取りに行くテーブル。機能的でないと、一方向に動くことができず行ったり来たりして渋滞が発生してしまう事もあり得ます。そういった問題を防ぐためにもフードなどの並べ方や順番を事前に考えておく事はとても大切です。今回はシングルサービスのビュッフェテーブルでしたので、右端から取り皿、カトラリー、グラス類、テーブルナフキンなどを配置し、無理なく手の届く場所にフードを配置、最後にデザートにたどり着く動線を考えました。

TIPS3:高低差を出す
ホテルのビュッフェコーナーなどで、「なんて素敵な演出なのだろう!」と感じたことはありませんか?海外のホテルに訪れた時には、是非ビュッフェテーブルにも注目してみてください。きっと素敵だなと思うビュッフェテーブルには共通点があるはずです。

プロの視点でビュッフェテーブルを観察すると見えてくる共通点があります。多くの場合で「高低差があるセッティング」になっているということです。例えば、今回使用しているような什器(木製のプレーススタンド)などを使って、食事の並べ方に高低差を出すとテーブル自体に動きが生まれ、非日常感が演出できます。全部同じ高さで揃えるのではなく、敢えて異なる高さの什器を組み合わせることが大切です。

機能的に考えると手前に高さの低いもの、奥に高さのあるものを置くと、フードも取りやすくなります。ゲストが会場の入口に立った視点で、ビュッフェテーブルを構成するのも大切なポイントです。手前に高さが低めのもの、奥に高さのあるものを配置し、俯瞰的に見た際に什器が重なっていないか等が美しさの秘訣となります。

高低差の黄金比率は「3:2:1」とも言われており、テーブル全体で考えた際に、一番高さのあるもの(今回の場合は植物)を3としたら、次に高さのあるものを2、一番低いものを1として捉えるとバランスが良く、脳が美しいと感じるとも言われています。

 

 

 

◆ 今回のコーディネートで使用したレンタルアイテム

今回のビュッフェテーブルを制作するにあたり利用したpartycreationアイテムをご紹介します。

①木製プレートスタンド「木製ビュッフェスタンド」
まずは、テーブルに温かみを醸し出してくれたのが異なる5つのサイズの木製プレートスタンドです。テーブルの奥に配置した一番高さのあるスタンドには、ハゴロモ(オフホワイト)を上からのせて、優しい女性らしさを演出。上級テクニックになりますが、部分的に異素材のものを掛け合わせるとテーブルに動きが出てワクワク感も増します。

②ウッドスタンド「マンゴーウッドスタンド」
木製のプレートスタンドの間に配置したのは、マンゴーウッドスタンド(MサイズW 25cmx H 15cmとLサイズW40cmx H15cm)とガラス製のスタンド(W29.5cmx H12cmとW 23cmxH10cm)。全て同じ種類の木製のプレーススタンドを配置するのではなく、その間に異なるデザインのスタンドを配置することによりテーブル上にレイヤーができ、よりおしゃれな感じに仕上がります。

③テーブルナフキン「フラワーリングスラブ(ベージュ、ブルーグリーン)」
テーブルナフキンには女性の心を擽ぐる花柄のデザイン「フラワーリングスラブ(ベージュブルーグリーン)」2種のカラーを使用しました。テーブルナフキンに使われているカラーがアクセントとなり、フードの色とも合わせたので、テーブル全体で見た時に統一感を出すことができます。

④プレート「フラワーダイヤ」「鏡面サークル」「スカイグレーリムプレート」
フードを乗せるプレートにはシルバーとゴールドのリムが入ったシンプルなデザインのものを組み合わせて使用しました(「フラワーダイヤ(31cm)」「鏡面サークル(31cm)」「スカイブルーリムプレート(26cm)」)。ファッションでも今はシルバーとゴールドのアクセサリーの組み合わせがトレンドにもなっています。同様にテーブルウェアでもシルバーとゴールドを掛け合わせてコーディネートするのも面白いと思います。細部ではテーブルナフキンリングやメニュークリップでゴールド系カラーのものを使い、ちょっとした所で大人の女性の心を虜にする見せ場を作りました。

⑤キャンドルポッド「ルチア」
今期ブラウンが流行していますが、今回所々にブラウンカラーのキャンドルポット「ルチア(Lサイズ)」も配置し、テーブルを引き締めるアクセントカラーの役割を担っています。テーブル全体にシックな雰囲気を醸し出してくれたのではないでしょうか。


※リンクがない商品(partycreationに掲載がない商品)で、レンタルをご希望の方は、お手数ですが お問い合わせ よりご連絡ください。

最後までお読みいただき有難うございました。
次回の記事もお楽しみに!

■コーディネート・執筆担当


長坂 美奈子|Minako Nagasaka
料理研究家・食空間プロデューサー

忙しい女性が平日の夜でも作ってみよう!と思える簡単レシピをメインにした料理とテーブルコーディネートの教室「Mina’s Dining Table」を主宰。教室運営を主軸にしながら企業様用レシピ開発、商品スタイリング、百貨店等での料理、テーブルコーディネート、世界基準で学ぶテーブルマナーなど講師業でも活動中。

著書「最上のおもてなし2、4、5、6」(草土出版)、料理王国オフィシャル料理家、Kai House Club Expert、日本ホームパーティー協会ホームパーティー検定認定講師。

Instagram:https://www.instagram.com/minasdiningtable