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メディア掲載|文化をつなぐために、今すべきこと。サステナブルに特化したブランドを、ワールドサービスが立ち上げた理由【結婚あした研究所】

作成者: partycreation編集部|2024/05/01

こんにちは、partycreation編集部です。(https://party-creation.com

partycreationには、2つのクロスブランドがあります。
結婚式やパーティで利用するカラーや柄のバリエーション豊富な「partycloth」。そして、環境へのやさしさと地球への想いある人たちに贈るサステナブルなテーブルウェアブランド「eterble」です。

実は「eterble」誕生のきっかけは、「partycloth」のレンタルサービスの過程で消耗し、大量廃棄せざるを得なくなったクロスの存在に端を発したものでした。

今回は、そんな「eterble」誕生秘話について、ウエディングパーク社のメディア『結婚あした研究所』に掲載された、記事のダイジェスト版をお送りします。

ワールドサービスが取り組むサステナビリティの原点、そして目指す未来について、弊社社長の茶谷とeterbleクリエイティブディレクターの葉山がお話させていただきました。

◆ 年間廃棄量20トンのクロスに本気で向き合った5年間

テーブルクロスやナフキン等のレンタルサービスを展開するワールドサービス。ワールドサービスがなぜESG経営(環境・社会・ガバナンスに関する取り組み)を始めたのか、そのきっかけをお話させていただきました。

クロス類のレンタルアイテムは、クリーニングして次のレンタルに活用される際に、布の縮みや傷み、汚れなどによってどうしても廃棄せざるを得ない場面がでてきてしまいます。それは年で換算すると20トンもの廃棄量に。この現実について、見て見ぬふりは出来ないという思いから、リユース等の取り組みをスタートさせました。


ワールドサービスグループ 企業サイト「ESG」より https://www.wsg-co.com/esg

“まずは、まだ使えるクロスを廃棄せずにリユースできないかと考えました。でも、素人が思いつくアイデアはすでに実践しているんですよね。婚礼が難しいなら宴会で使うようにしたり、ダスターとして使ってもらったり。それでも処理しきれない量だから捨てられているのだ、と現実を知りました。” ―― 茶谷


リユースの道を模索しながらも、処理しきれない量が発生しているという根本の課題にぶつかりました。そして、次にリサイクルについても検討し、行動に移します。


“リユースでは限界があり、次はリサイクルを検討しました。当社のクロスはポリエステル製なので、ポリエステルを買い取って素材としてリサイクルしている業者さんにお願いしてみたんです。

ただ、複数の課題がありました。まず、当社から廃棄する量が多いので、1社では全て買い取れません。それに当時は業者さんの数が非常に少なくて、当社がある大阪に関東から毎回来ていただく必要があり、燃料を使います。結局のところ廃棄がゼロになるわけでもなく、課題は残っている状態でした。” ―― 茶谷


リユースは難しく、業者さんにリサイクルをお願いする形では限界がある、との結論に至るまでに5年かかりました。なかなか打つ手が見つからない中でも、環境負荷を低減させる取り組みについて考え続けることになります。


◆ サステナブルなテーブルウェアブランド「eterble」設立の背景

エコロジカルな取り組みについて模索する一方で、結婚式等のイベントを支える一企業として「テーブルクロスの文化」を発展・継続させる使命についても茶谷は考えていました。


“日本では人口が減少して、結婚式を挙げる人の数も減っていますよね。このままではテーブルクロスを使う機会が少なくなり、テーブルクロスの文化が消えてしまうのではないか、と考えました。そこで、文化を未来につないでいくために、家庭向けのテーブルクロスブランドを立ち上げようと動き始めたんです。” ―― 茶谷


これが、テーブルウェアブランド「eterble(エターブル)」の誕生に繋がっていきます。この新ブランドを設計する過程で、材料もサステナブルなものを選べないか、と考えるようになりました。

そこで、環境への負荷が小さい商品をつくりたいとパートナーに相談して、綿や麻などのさまざまな案を持ってきていただきました。そのなかで、ポリエステル100%のクロスをリサイクルして糸に戻す案があり、テストしてみることにしました。


“ブランドを生み出す上で、ワールドサービスが提供できる価値は何なのかをあらためて考えたんです。私たちの原点にあったのが、「ポリエステル」でした。

ポリエステルは石油を原料にしているので、環境負荷について議論があることは承知しています。それでもテーブルクロスとして使う場合、綿や麻ではシワになるので、時間や手間がかかって他の資源が失われてしまう面もあるんです。

ですから当社は、ポリエステル100%のクロスを提供することにこだわってきました。このワールドサービスらしさを強みにできる案だったので、新しいブランドにぴったりだと思いましたね。” ―― 茶谷


再生ポリエステルの生成過程とこの素材を使って新ブランドを立ち上げる決断をしたときの心境について、eterbleクリエイティブディレクターの葉山はこう語ります。


“レンタルで使用できなくなったテーブルクロスを色ごとに分類して裁断し、新しい糸として生まれ変わらせます。その糸を使って、生地を織り、縫製し新たなテーブルクロスをつくる仕組みです。

テストを重ねてこの循環サイクルの実現が見えたときに、eterbleをサステナブルに振り切ったブランドにすることを決めました。サステナブルに特化することは製造の制約を自分たちで作ることになり、又、マーケットのシェアが狭くなるので、大きな決断でしたね。” ―― 葉山

これに合わせて「クロスを廃棄しない」こともポリシーの一つとしました。それまでは、使えなくなったクロスが焼却炉に持って行かれていましたが、それらをもう廃棄しないことにしたのです。そして2022年10月に、サステナブルなテーブルウェアブランドとして「eterble」がローンチしました。


“ホテル・式場向けには、レンタルサービスのラインナップにサステナブルな商品を追加しました。例えば今後、企業がサステナビリティをテーマにしたパーティーを開くときに、テーブルクロスにもサステナブルな選択肢が必要になると考えたからです。

toC向けには、日本であまり馴染みのないテーブルウェアを、家庭にも取り入れやすいように複数のアイテム(テーブルクロスのほか、ランチョンマットやエプロンなど)をラインナップしています。食卓のシーンに馴染むような色や柄を展開しているので、ご自宅用のテーブルウェアだけでなく、ギフトにも選ばれています。” ―― 葉山



◆ ワールドサービスが描く未来

レンタルサービスながら、クロスの年間廃棄量20トンという大きな課題を抱えていたワールドサービス。この課題に向き合い続けながら、今後描く未来について茶谷はこう語りました。

“当社が掲げている指針は、「未来から祝福される記念日をつくる」です。当社の事業は全て「記念日」に関わるものですから、どのような記念日を創造したいかを考えたときに、この言葉にたどりつきました。

記念日は、後から思い返したときに「楽しかった」と思えることが欠かせません。いくらサステナビリティを大切にしていても、穴の空いているテーブルクロスは、楽しい思い出にふさわしくないでしょう。お客様の記憶に美しく楽しく残るものであることが、記念日の第一条件だと考えています。

その上で、未来のどの時点で思い返しても、「あの記念日、すごくよかったな」と思える上質さが重要ではないでしょうか。例えば過去の映像で、食べ物をたくさん残して捨てているシーンがあるとします。映像に写っている人は楽しそうに食事をしていて、食品廃棄のことを誰も気にしていないかもしれない。でも今という未来からその映像を見たときに、楽しさが伝わってくるより前に「見ていられないな」と感じてしまいます。

記念日は、きっと人生を終える間際にも思い出せるものですよね。そんな特別な存在である記念日を、未来から批判されるものにすべきではありません。

誰もに人生を彩る記念日の記憶がたくさんあり、その一つひとつが「楽しかった!」と振り返れるものであってほしい。それが「未来から祝福される記念日を増やす」ことであり、そのために「私たちが提供しているテーブルクロスが、未来から見たときに特別なものなのか」という問いに向き合い続けていきます。” ―― 茶谷



一部、記事を再構成してお届けしました。
記事全文は以下より、お読み下さい。
ウエディングパーク『結婚あした研究所』
Your SUSTAINABILITY #6
「文化をつなぐために、今すべきこと。
 サステナブルに特化したブランドを、ワールドサービスが立ち上げた理由」(記事全文)


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